『キミは知らない』/大崎梢 ○

私の中では成風堂シリーズ・ひつじくんシリーズなどの「本にまつわるほのぼのミステリー」作家さんであり、「よさこいも描けちゃう」スンバらしい作家さんでもある大崎梢さん。
今度は、女子高生が次々に展開する状況に振り回される、ジェットコースターのようなミステリー『キミは知らない』で、一気読みさせていただきました!ホントにハラハラドキドキ、とにかくすごいスピードで状況が変化していくんで、ついていけなくなりそうでした(笑)。

とはいえ、最初のほうはちょっとイラッとしてたんですよね~。主人公・悠奈が、あまりにも無計画に動きすぎてる感じがして。えぇ~、そこでそっちに行っちゃう?気になっても、いったん家に帰ろうよ!と思ってしまうのは、冒険できないオバハンになってしまったからですかねぇ。
でも、途中で再々登場した津田先生との逃走が始まったあたりで、読書に勢いがついてきました。〈途絶えた巫女の家系〉とか、いいじゃないですか~!こういう設定は好きですね~。まあ、やや無理やり感がなくもなかったけど(笑)。

12年前に父を亡くした女子高生・悠奈は、学校の図書館で父の著書をほめてくれた非常勤講師・津田先生が突然辞めたことを知り、追いかけるように彼の荷物の送り先の住所を訪れる。ところが、その街で再会した津田先生は、学校にいた時とは全く違った雰囲気の男になっていて…。父の亡くなったロッジを訪れると、黒服の男たちに取り囲まれ、攫われるようにして連れて行かれた先は、大きなお屋敷。その家のひ孫だと言われたり、命を狙われたりした騒動に乗じて先生が連れ出してくれたはいいけど、追跡がかかり、あわてて逃げ惑うことに。泊まった旅館に飾ってあった巫女の絵の場所、父が研究で訪れたという村が近いと知り、その村を訪れる悠奈だが、村人は彼女を捕まえようとする。また逃げ出した彼女を助けてくれる村人は「巫女と神主と大地主が3勢力だった過去から、巫女の家系が没落した」という話をしてくれる。安全だと言われた場所から移動した先で、銃撃され、また逃げ出す羽目に。だが、彼女を伴った男が一番危険で、再々度現れた先生に助けられるが…。
うわ~、書いてて長い~。しかも重要なことに触れられてない~。ダメだこりゃ(笑)。

なぜ悠奈がそこまで追い回されるのか、その辺は途中でわかりました。なので、「逃げ惑うより、そこ追求しようよ!」と思ったりしたんですが、まあ、そういう状況でもなかったですもんね。誰を信じたらいいのか、わからないような状態だったし。そんな中、よくわからない土地に単身乗り込んでいっちゃうんだから、無鉄砲すぎる…。

ラストで、イケメンになってもう一度学校へ戻ってきた津田先生ですが、この後どうなるんでしょうねぇ。
優奈との恋愛フラグなのか、それとも保護者的立場になるのか。
サンディエゴから来るという祖母と悠奈も、いいコンビになりそうな予感。元気な家系なんですね~(笑)。
血筋のことや、日次村の3大勢力のことや、イロイロこれからも物語になりそうなことはいっぱいあるけど、悠奈が元気に笑って、津田先生に「お前はいつでも元気だな」と言われて、そんな日常が始まるといいなと思うラストでした。

(2011.12.14 読了)

キミは知らない
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大崎梢 幻冬舎発行年月:2011年05月 ページ数:318p サイズ:単行本 ISBN:978434


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