『遠くの日には青くⅡ』/西造+世叛 ◎ (コミックス)

〈タテ読み、タダ読み〉のcomicoで連載されている西造(さいぞう)さんと世叛(よはん)さんの『遠くの日には青くⅡ』
美しくも儚く、青みがかった透明な水の向こう側の世界にそっと紛れ込むかのような、密やかな優しさと淋しさが、切なくなります。

私、本作品メインの〈プリシリーズ〉が大好きで、読むたびに何度でも泣けるんですが、もちろん書籍化されたって涙は止まりませんでした。
本当に優しくて、淋しくて、切なくて、美しくて。

たくさんの生命の素を載せて宇宙を航行する宇宙船。それを管理するクローンは12年で世代交代していく。たった1週間の引継ぎ期間を終えると、前任者は宇宙船の循環システムに取り込まれる。
巡り巡っていく、いのち。たった一人の管理者。墜落した宇宙船。循環システムに後継者(胎児)とともに入って行った管理者。
ネメシア計画の真実。例えそれが、エゴだとしても。

たどりついた星に放たれるいのちの仲間入りが出来たのなら、「彼女たち」は幸せなんじゃないだろうかと思います。きっと。彼女たちの記憶や思いが、その原始的ないのちの形態の中に織り込まれたなら、きっと次の〈地球〉は優しく美しく成長するんじゃないでしょうか。そんな想像すらしました。

なんか、感傷的な感想しか書けませんね。
妊娠・出産を経て子育ての途中にある今、こういう〈循環するいのち〉という物語は、自分の過去の経験やその時の知識など、色々な記憶や感情がわーっと迫ってきて、整理もつかないまま自分の中から溢れてしまうような気がします。

さて、切なさと正反対の位置にある「せっていしようゆーれーさん」も好きです。
いたずらで可愛い男の子が姉たちをからかって遊んでる…と思ったら、どうも違ったようです(笑)。
こういうオチもアリですよねぇ。
上のお姉ちゃんのパンツの模様が、個人的に非常にツボです。女子高生のパンツが鮭くわえたクマの顔ってどうよ…!この辺のセンスがたまりませんね♪
・・・ところで、これ、怖いオチ・・・じゃないですよね?!(考えたら、その可能性もあることに気づいて愕然)

最後に、それぞれの短編についての世叛さんのコメントが書かれてるんですけど、〈プリシリーズ〉についてはホントに深くて、作品や設定解説読んだだけでは思いつけなかったことも書かれてて、そうするとまた最初から読み直してしまったり、ついでにComicoでタテ読みし始めちゃったり・・・(そして、そのたび泣く)。そういう中毒性のある作品なんですよねぇ。ホントに素晴らしいです。

あとがきに「第3弾」についての言及がありました!!
楽しみに待ってます~♪

(2016.05.18 読了)

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