『本バスめぐりん。』/大崎梢 ◎

本好き、図書館好きにはたまらない、ほのぼのとした、いい物語でしたねぇ!
私、大崎梢さんの〈本にまつわる業界〉の物語はどれも好きですが、これは1・2位を争うかも!!
種川市の移動図書館『本バスめぐりん。』の運転手・テルさんの出会う、心温まるささやかな事件の物語の数々、これは色々なことが新しく始まる春先に読むに相応しい物語でしたね~!!

本好きに悪い人はいない・・・だなんて現実は違うこともあるけど、そう思って心暖かかくなっちゃうような、ほっこりするエピソード満載。登場人物皆が思いやりを持った温かい人たちばかりで、ちょっと胸が痛い。たぶん、私はこんなには優しくなれないもんなぁ・・・。

めぐりんの運転手・テルさんの無骨というかあの年代の男性にありがちなこなれない感じが、逆に誠実さがよく伝わってきて、好感が持てましたね。
担当司書・ウメちゃんの頑張りすぎて空回りしてしまうところも、図書館や本を本当に愛してて、市民に知ってもらいたい利用してもらいたい、という気持ちの表れで微笑ましかったです。

色々なステーションでちょっとした事件が起きて、それをテルさんとウメちゃんが謎解きして、利用者とめぐりんの関係が近くなる。利用者同士も仲良くなって、地域活性化・・・まで行かなくても温かい関係が生まれて育っていく様子が、とても心地よかったです。

途中、テルさんにいわれなき嫌疑がかかってしまうんですが、ウメちゃんやその上司の小泉さんから「テルさんに限ってそういうことはあるわけがない」と信じてもらえる。
もちろん、その嫌疑は晴れることになるのですが、それだけの信頼関係が築かれたってことですよね。やっぱり、テルさんのまじめさ誠実さがきらりと光るなぁ。こういうオジサン、好きです。

作中、実在の本も出てきて、「あ、この本読んだことある」「へぇ、こういうエピソードに出てくる本、読んでみたいなぁ」と、楽しくなりました。それと「物語以外の本も借りてみようかな」って思ったり。
移動図書館の選本のことや図書館の職員の思い、イベントの裏話など、普段知ることが出来ないことも知れたりして、図書館の利用の仕方も広がるような、素敵な物語でした。

いくつかのエピソードの集大成的な最後の章、「降っても晴れても」
市民祭りへの本バスの参加から、これまでの登場人物がめぐりんのステーション以外の場所でも生き生きと活動してる様子、いいですよねぇ。物語の外でも登場人物たちはちゃんと生活してる、そういう感じ、好きです。私もこの市民祭り、行ってみたくなりました。
種川市の皆さんがこのお祭りで図書館やめぐりんのことを知って、利用してくれるようになったらいいな、なんて思いました。

そういえば子供の頃、移動図書館を利用してたことがありましたっけ。もう40年近く前のことなので、めぐりんみたいにシステムが整ってたわけではないけど、本棚がたくさんあるバスが来るのは、わくわくするものでした。
図書館の本館はとても遠くて、子供だけでは行けないようなところにあったので、移動図書館のおかげで楽しい読書生活が続けられたんですよね。
懐かしいなぁ。

※最近、トラックバックが出来ないブログサイトが増えてきました(T_T)。
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☆おすすめです!☆
【苗坊の徒然日記】苗坊さん本バスめぐりん。

(2018.04.03 読了)

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