『ソラリス』/スタニワフ・レム △

え~と、そのなんですな、本格SFってさ・・・水無月・Rのキャパを軽く超えていくんだなって、痛感しました!!
向いてないのね、単純アタマのワタクシには(^^;)。
いや、今回は登場人物の多さじゃないんですよ。なんというか、「SF」の「サイエンス」部分が難しかったんですよねぇ。超絶文系人間なもので・・・。
スタニワフ・レムさんの代表的SF作品である『ソラリス』、難しかった~。

それと、なんていうかですね、ラストが水無月・R的に、非常に衝撃的でして・・・。
・・・まさかの、〈何もカタがついてないのに、物語終了〉とか・・・。
突っ込んでいいのか、突っ込んじゃダメなのかも、わからないんです。
そして、恥ずかしながらどうしてこの作品が<読みたい本リスト>に入ってたかも不明だったりします(笑)。
『断絶への航海』とおなじ、『図解で分かる14歳から知っておきたいAI』の影響(紹介されてた作品?)だったかなぁ・・っていう、ね。

意思(知性?)を持ち、自律運動をしていると思われる、惑星ソラリスの海。
長い年月をかけた研究にも成果はなく、人類とそれの間に意思の疎通がないどころか、海がどういうものであるかの体系的な定義もなく、一時の熱狂が去り細々と観測研究が続けられているそのソラリスステーションを訪れたケルヴィンは、何かにおびえる研究員たち、「いるはずのない存在=お客さん」と出会ってしまう。
それが何かも分からず怖れと混乱に陥ったケルヴィンの元に、10年ほど前に共に暮らし自死した(ケルヴィンとのけんかが引き金で?)恋人のハリーが当時の姿で現れる。

研究員・スナウトは、「お客さん」はソラリスの海が研究員たちの思考を読み取りその中で最も強い負(ひけめ)のイメージを持つ者を具現化して、送りこんだものだという。
遠くに追いやってもいつの間にかまた現れ、ケルヴィンとの生活を続けるハリー。ハリーは自身が「海による作り物」であることに気付いているが、操られているわけではないということ。スナウトともう一人の研究員・サルトリウスのお客さんは彼らに秘匿され、研究員同士の場には現れない。そして、いちばん最初に「お客さん」が訪れた、ステーション所長・ギバリャンは死亡しているにもかかわらず、彼のお客さんである黒人女性はステーション内を徘徊している。

そんな中、ケルヴィンはソラリスに関する研究を茫洋と読んでいくが、目的があるようにも見えない。ソラリス学そのものが、膨大な資料の集合体であって、「何かである」ということを指し示せていないのと同じように。
お客さんをどうにかするため、スナウトとサルトリウスは海へX線の照射を行ったり、独自の実験を続けているが、特に変化はないようである。
そうこうするうちに、ハリーはケルヴィンに別れを告げ、スナウトたちの実験の結果、「お客さん」たちは姿を消す。

ケルヴィンは、何かを待ちながら、ステーションにとどまっている。
何を待っているか、本人にもわからないまま。

・・・って。
結局、ソラリスの海と人間は理解を持ち合うこともなく、「お客さん」が現れる原理も理由も分からず。
ケルヴィンは何かが変わったということもなく、ただ現状に滞留しているのみ。
・・・消化不良だぁぁぁ!!私的には、ソラリスの海の意図が分からないのが、一番つらかったかも。
ギバリャンのお客さんが、ギバリャンが死亡してなおステーション内を徘徊してるのは、ホラーでしたね。「お客さん」は元になる「人物」とは独立した「生物」だということですもんね。そんなものをどうして発生させるのか。目的は。いや、目的などというものがあるのか。

でも、遠い未来、人間が宇宙空間に進出し、知的生命体と遭遇することがあるかもしれないけれど、こんな風に分かり合えない、下手すると存在すら認知しあえない可能性は、大いにあるわけですよ。
「未知との遭遇」、それは「分かり合えない、想像を超えた存在とどう向き合うか」なのかもしれません。

(2019.11.23読了)

このレビュー書き終えて、私のブログ内で『ソラリス』を検索掛けたら・・・出てきました。
<読みたい本リスト>入りしたのは、、『読書で離婚を考えた』で円城さんのおススメ本だったからでした(笑)。


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