『大正箱娘 ~見習い記者と謎解き姫~』/紅玉いづき ◎

軽い謎解き系かと思いきや・・・様々な「箱」を開けることによって、新しい時代の中でも「ままならない状態に苦しむ女性たち」の物語が繰り広げられていく。 紅玉いづきさんが大正時代を描くって、どんなだろう?と読み始めて、ちょっとびっくり。 『大正箱娘 ~見習い記者と謎解き姫~』という可愛らしいタイトルからは想像もつかなかった、物語が始まりま…
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『図解で分かる14歳から知っておきたいAI』/インフォビジュアル研究所 ◎

次男が図書館から借りてきた、『図解で分かる14歳から知っておきたいAI』をちょっと読み始めたら、ハマってしまいました。私、ロボットとかAIって、これからの将来に大きく影響を及ぼすものだと思っていて、結構興味はあります。といっても、理解して使いこなすようになりたいとか、自分で開発に関わりたいとかじゃないんですけどね(笑)。インフォビジュア…
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『この闇と光』/服部まゆみ ◎

隣国に侵攻され、囚われた国王とその娘の王女・レイア。レイアは侵攻からの逃亡の際に事故に逢い、失明している。 目の見えないレイアを慈しみ、育ててゆく国王。 しかしレイアは、ある日突然、全く違う事実に直面することになってしまう。 『この闇と光』という不穏なタイトルや裏表紙のあらすじ紹介文から想像していた展開と全く違う、驚くべき物語へと…
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『プリズムの瞳』/菅浩江 ◎

菅浩江さんの描く〈人〉と〈ロボット〉の物語は、郷愁と淋しい温かさに満ちています。 本作『プリズムの瞳』に登場する〈ピイ・シリーズ〉というロボットたちは、ただそこにいて「絵を描く」だけの存在であるにもかかわらず、彼らに関わる人間たちの「己の弱さ」を自覚させてしまう。 〈人〉と〈ロボット〉の関係性の曖昧さが切ない、少し未来の物語。 …
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『蜜蜂と遠雷』/恩田陸 ◎

先が知りたくてどんどん読みたい気持ちと、本の残りの厚みが減っていくことが惜しくてたまらない気持ちがせめぎ合う読書となりました。恩田陸さん、本当に素晴らしかったです。とあるピアノコンクールに出場した才能あふれる若者たちが、次々と彩り豊かな演奏を繰り広げ、彼らの真価をいかんなく輝かせる物語、『蜜蜂と遠雷』。音楽が〈聞こえる〉ではなく〈見える…
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『屍者たちの帝国』/大森望責任編集(アンソロジー) ◎

伊藤計劃×円城塔の『屍者の帝国』の世界観を舞台に、様々な執筆者が競作するシェアードワールドな短編集、『屍者たちの帝国』。 責任編集は翻訳家・書評家の大森望さん。 死者に疑似霊素をインストールして屍者として使役している、ifの世界を切り取った、8つの物語は、どれも興味深く、きちんと世界観が根付いているうえでの自由さに驚かされました。 …
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『眩』/朝井まかて ◎

葛飾北斎の娘・お栄(画号・應為)の、絵師としての人生を鮮やかに描く物語。 朝井まかてさんの描く主人公・お栄の気風の良さが、とても心地よかったです。 『眩』(くらら)というタイトルも、いい。 「絵」というものに魅せられ魅入られ、生涯を傾けて描いてきたお栄の「くらくらするような心持ち」を端的に表していると感じました。 葛飾北斎と…
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『暗黒グリム童話集』/村田喜代子・長野まゆみ・松浦寿輝・多和田葉子・千早茜・穂村弘 〇

6つのグリム童話を、大人のためにさらに暗黒方向に翻案させたアンソロジー。 6人の著者も6人の挿絵画家も、とても豪華でした。 『暗黒グリム童話集』というストレートなタイトル、真っ黒な表紙の地に描かれる各ストーリーのモチーフ、ちょっと大きめの版型、本の装丁そのものもなかなか魅力的でした。 「手なし娘協会」村田喜代子・文×酒井駒子・…
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『GOSICK GREEN』/桜庭一樹 ◎

前作『GOSICK PINK』の翌日。 ヴィクトリカのグレイウルフ探偵社にはさっそく5人もの依頼人が訪れやいのやいのと謎の解決を迫り、その結果セントラルパークへ行くこととなり、一弥も見習い記者として取材のためセントラルパークへ向かう。 ニューヨークの中心に鎮座する巨大な公園で巻き起こる、一大事件とは・・・! 『GOSICK GRE…
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『パーマネント神喜劇』/万城目学 ◎

~ちょっとやだもう、面白いうえに最後にほろりと来ちゃったじゃな~い!~ と、読了したとたん、何故かオネエ口調の感想になってしまいましたよ。 いやだって万城目学さん、ニヤニヤぶはぶは笑いながら読んでたのに、このラストは反則だわ~。私のキャラが変わっちゃうぐらいの衝撃というか感激でしたよ!! 『パーマネント神喜劇』という奇天烈なタイト…
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『メビウス・ファクトリー』/三崎亜記 〇

とても重要な製品「P1」を作っているという、ME創研という会社の工場がある町。町は完全な企業城下町として繁栄し、町の人々は町に工場に誇りをもって生活している。 三崎亜記さんの今回の作品は、ちょっと毛色が違うと思ってました。でも読み終えてら、もしかして・・・?という気がしてきました。 『メビウス・ファクトリー』、巡り廻るのは何だったの…
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水無月・R的・2017年読了作品 ベスト10!

さてさて、今年読了できた作品は、60作品でした。 多いような、少ないような(笑)。 まあ水無月・Rといたしましては、結構納得のいく読書生活を送れたかなと思っておりまする。 初読み作家さん、だいぶお久し振りだった作家さん、シリーズもの、一つ一つ独立した世界、様々な物語を堪能した1年でした。 〈水無月・R的・2017年読了作…
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『シンメトリー』/誉田哲也 〇

誉田哲也さんの〈姫川玲子〉シリーズの3冊目『シンメトリー』は、短編集。 壮大なストーリーにはならない事件でも、姫川の負けん気の強さや勘の鋭さが際立ってましたねぇ。 「東京」 ある夏の日、転落死した女子高生。現場の指紋跡がおかしな向きで。姫川のカンが真相をとらえる。 「過ぎた正義」 出所した男が二人も、天罰のように殺された。…
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『人生相談。』/真梨幸子 〇

新聞の人生相談に寄せられた相談とそれに似通ったシチュエーションの物語、そして新聞での回答。 そういう連作短編集の『人生相談。』。 作者はイヤミスで有名な真梨幸子さん・・・本作も、うわぁ・・・って感じがてんこ盛りでした(笑)。 ただねぇ・・・。 水無月・R、頭悪いんですよね。連作短編、あちこちリンクしてて、しかも時系列もばらば…
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『ミツハの一族』/乾ルカ ◎

美しい、本当に美しい物語でした。 札幌に程近い、開拓村。水源を守る神に選ばれた、二つの役目の者たち。 乾ルカさんの作品は、6年も前に読んだ『蜜姫村』以来ですねぇ。 『ミツハの一族』は、近代から現代への過渡期である大正時代にひっそりと息づいていた古きしきたりとそこに関わる若者たちの、美しい物語でした。 故郷の宮司である従兄の死…
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『読書で離婚を考えた』(エッセイ)/円城塔・田辺青蛙 〇

伊藤計劃さんの構想を引き継いで『屍者の帝国』を書き上げた作家さんであり、『日本文学全集11』で雨月物語を現代訳していた円城塔さんとその妻の田辺青蛙さんのリレー書評エッセイ、『読書で離婚を考えた』です。いやはや、過激なタイトルですよ。いつ、そういう話になってしまうのか、回避は出来るのか、ハラハラしながら読んじゃいましたよ(笑)。 円城塔…
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『ポイズンドーター・ホーリーマザー』/湊かなえ ◎

うわぁ・・・湊かなえさんらしい短編集だわぁ。 湊さんの作品の何が怖いって、〈肥大化する被害者意識〉と〈廻り廻る悪意の悪循環〉が凄くリアルなんですよ。 なにか一歩間違ったら、自分もそちら側に簡単に行ってしまう可能性が、垣間見えてしまう。 私の中にある、悪意・嫉み・優越感・ひがむ心、それらをまざまざと意識させられました。 『ポイズン…
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『忍者だけどOLやってます ~オフィス忍者合戦の巻~』/橘もも ◎

ほら~、やっぱり忍者ってまだいるじゃん、現代社会に上手いこと溶け込んでるじゃん~♪と、思いたくなりますね(笑)。 橘ももさんの描くOL忍者・望月陽菜子の奮闘を描く『忍者だけどOLやってます ~オフィス忍者合戦の巻~』、すっごく面白かったわぁ~!! 前作『忍者だけどOLやってます』から変わらず、主人公・陽菜子は和泉沢鉱業エネルギー…
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『常夜』/石川緑 〇

大学院で民俗学を専攻し地方の博物館の学芸員になった男が、日々の仕事やフィールドワークのさなかにふと出会う幽やかな出来事の数々を描いた、『常夜』。 『幽』怪談文学賞 長編部門大賞受賞作である本作がデビュー作の石川緑さん、作者と同名の民俗学者が主人公となって、巡り合う怪異を淡々と語る物語。 つかみどころが、ない。 そして、常にすぐ…
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『書店ガール6 ~遅れてきた客~』/碧野圭 〇

前作:『書店ガール5 ~ラノベとブンガク~』に引き続き、本作『書店ガール6 ~遅れてきた客~』も、駅ナカ書店店長・彩加とラノベ編集長・伸光のダブル主人公で、〈書店ガール〉シリーズ6作品めです。 しかし碧野圭さん、W主人公の片方が男性の場合、タイトルに「ガール」を入れるのに抵抗はないですか(笑)。 やっと駅ナカ書店の仕事も軌道に乗…
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