『BUTTER』/柚木麻子 〇

連続婚活殺人の容疑者として獄中にある梶井真奈子を取材するため、あの手この手で面会を取り付けようとしている、主人公・町田里佳。 「料理」という切り口を親友・伶子から勧められ実行したところ、梶井は「事件のことは話さないが、料理の話はする」と面会の場に現れる。 梶井との面会を繰り返すうちに、里佳とその関係者たちは、変容していく・・・・。 …
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『エナメルを塗った魂の比重 ~鏡稜子と着せ替え密室~』/佐藤友哉 〇

佐藤友哉さんの〈鏡家サーガ〉シリーズ第2作、『エナメルを塗った魂の比重 ~鏡稜子と着せ替え密室~』。偉業で異能な鏡家兄弟の中でも、エキセントリックさで群を抜いている次女・稜子が事態の周辺に出入りする物語。そう、稜子が主人公じゃないってところが、すごいですよね~。だけど、稜子の存在感がとんでもないってことがよくわかる作品です。そして、鏡家…
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『お迎えに上がりました。 国土交通省国土政策局幽冥推進課』/竹林七草 ◎

新卒終活に失敗し、非正規雇用を渡り歩き、やっと正社員で採用された会社は入社式で倒産宣言。 絶望のどん底で「国土交通省の臨時職員募集」の貼り紙を見つけた主人公・朝霧夕霞はそれに応募し・・・。 いやあ、面白かったです! 集英社夏の文庫100冊で初めて知った竹林七草さんですが、続編も出てまして、さっそくもう図書館予約してます(笑)。 …
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『お引っ越し』/真梨幸子 〇

真梨幸子さんらしいよなぁ(笑)。『お引っ越し』に関する、厭ぁ~な短編がいくつか並び、ちょっと登場人物や場所がリンクしてるなって気づいた辺りから、「あ・・・これはアカンやつ・・・」ってなり、帯通りの〈サイコミステリ〉がグイグイと迫ってくるわけですよ。はい。イヤミスの女王って称号、私の中でどの作家さんにするか微妙なところではあるんですけど、…
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『ラメルノエリキサ』/渡辺優 ◎

幼い頃から、負わされた負は必ず〈復讐〉をもって「自分をすっきりさせる」という信条を持つ女子高生、りな。 夜道で刺された彼女は〈絶対に復讐してやる〉と誓い、『ラメルノエリキサ』という謎の言葉を残した犯人を追う。 第28回小説すばる新人賞を受賞した時に、だいぶ話題になりましたよねぇ。読みたい読みたいと思いつつ、〈読みたい本リスト〉の順番…
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『こなもん屋うま子 大阪グルメ総選挙』/田中啓文 ◎

いやぁ、まさかあの『こなもん屋うま子』の続編が読めるとは思ってなかったですわぁ♪大阪のあちこちに現れてはいつの間にか消えてい〈ザ・大阪のオバハン〉な馬子の〈コナモン〉の店に迷い込む、訳アリお悩みを抱えてる人々に訪れる、爽快な解決とは!!田中啓文さん、ありがとうございます!!本作『こなもん屋うま子 大阪グルメ総選挙』も、爆笑しながら読ませ…
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『チェーン・ピープル』/三崎亜記 〇

短編集だからって、気を抜いてちゃダメなんですよね、三崎亜記さんの作品は(^^;)。ホント、世界観の設定ノートが見たいわ~。どうなってるんだろう。大きく理不尽なことは描かれていないのに、『チェーン・ピープル』のそれぞれの物語があるのは、やっぱり〈何かがズレている〉世界。ゾワゾワするわぁ~。 「正義の味方‐塗り替えられた「像」‐」塗り替え…
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『ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで』/真梨幸子 〇

百貨店の外商。外商部の顧客のためには、ありとあらゆる手段を使い、商品だけではなく様々なサービスも用意する、やり手のセールスマン(ウーマン)。 老舗の百貨店〈万両百貨店〉の外商部の面々が、顧客のために奔走し、顧客の望みを完遂する『ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで』。とあらば、 ちなみにサブタイトルは~万両百貨店外商部奇譚~。や…
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『鳥の巣』/シャーリー・ジャクスン 〇

新聞の書評が目に入り、『ずっとお城で暮らしてる』の狂気の奔流の印象を思い出してまた読んでみようかなという気になった、シャーリー・ジャクスンさんの多重人格ストーリー。マザーグースやわらべ歌、なぞなぞ歌などがそこかしこに不穏に引用される『鳥の巣』で描かれた、息詰まるような展開、そして不明瞭な終結。落ち着かないことこの上ない!!・・・のに、妙…
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『ドロシイ殺し』/小林泰三 〇

『アリス殺し』の〈不思議の国〉、『クララ殺し』の〈ホフマン宇宙〉に続き、蜥蜴のビルがまた、異世界に迷い込んでしまったようです(笑)。今回迷い込んだのは、『オズの魔法使い』の世界・〈フェアリィランド〉。そしてタイトルは『ドロシイ殺し』。毎度のことながら、殺人や遺体の状態の描写がグロいですよ、小林泰三さん・・・。 冒頭、砂漠で干からびかけ…
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『俗・偽恋愛小説家』/森晶麿 〇

・・・夢センセ、月子さん、そして涙子さんも、メンドクサイ人だなぁ・・・。・・・すみません、ホント夢のない感想で申し訳ない。とはいえ、前作『偽恋愛小説家』を読んだ時、続編があるかな?と期待してたので、読めてうれしかったのは本当です。〈続〉でなくて〈俗〉なのがポイントともいえる、本作『俗・偽恋愛小説家』。森晶麿さんのおとぎ話解釈、興味深かっ…
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『異人館画廊 ~贋作師とまぼろしの絵~』/谷瑞恵 〇

谷瑞恵さんの〈異人館画廊〉シリーズの2冊目。前作『異人館画廊 ~盗まれた絵と謎を読む少女~』に引き続き、図像術で呪われた絵を読み解くことのできる千景が出会うミステリーです。本作『異人館画廊 ~贋作師とまぼろしの絵~』で彼女は、呪いの絵だと言われるブロンズィーノのまぼろしの絵に絡む事件に、深くかかわっていくことになります。 大きな画廊の…
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『深泥丘奇談・続々』/綾辻行人 ◎

綾辻行人さんの描く、もう一つの京都に存在する深泥丘。そこに暮らしている作家の「私」の曖昧になる記憶、言いようのない違和感。〈なにか、怖ろしくおぞましい経験をした――ような気がする。〉『深泥丘奇談・続々』でもまた、「私」は霞がかる記憶に頓着せず、致し方ないと放置。・・・、いや、それ一番やっちゃダメな気がするんですけど・・・。さあ目の前に、…
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『福袋』/朝井まかて ◎

江戸っ子と言えば、喧嘩っ早くて気風がよくて・・・でも、正反対の面もあったりして。そんな江戸っ子たちの日常を楽しく読みました。朝井まかてさんの描く江戸っ子の日々は、ひねりが効いていて、ニヤニヤしたりほろりとしたり、まさに『福袋』のタイトル通りの色々な物語の詰め合わせ、お得感満載でした。 どの話も面白かったですねぇ。「ぞっこん」の主人公、…
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『キノの旅 (21) -the Beautiful World-』/時雨沢恵一 ○

時雨沢恵一さんの「キノの旅」シリーズ21冊目。うわぁ、やっと既刊の最新巻に追いつきました・・・!と言っても、去年の秋に出た作品ですけど(笑)。パースエイダー(銃器)有段者・キノと喋るモトラド(自動2輪車)・エルメス。妙齢美人な師匠とハンサムな弟子。亡国の王子・シズ様と喋る犬・陸と無口な少女・ティー。旅を続けるその3組と、定住派で写真家の…
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『虚談』/京極夏彦 〇

おやまあ・・・。京極夏彦さん、とうとう〈投げっぱなしホラー〉からすら、脱却しちゃいましたね。怖いか怖くないかで問えば、本書『虚談』は、あんまり怖くない。淡々と〈妙な〉話が語られ、居心地の悪い思いをしてたら、最後の最後に「全部嘘」とか「多分嘘」と言い放って終わり。どこからどこまでが本当で、どこからが嘘なのか。というより、〈本当にあったこと…
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『最悪の将軍』/朝井まかて ◎

徳川15代の中でも、悪政だったと言われる「五代将軍・犬公方・綱吉」。しかし、この物語で鮮やかに描かれるのは、「生きとし生ける命を大切にしたいと願った」為政者の姿でした。綱吉は、本当に『最悪の将軍』だったのか?朝井まかてさんによって光をあてられた真実を、噛みしめながら読みました。 将軍の真意が市井にきちんと伝わるのが、こんなに難しいなん…
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『夜に啼く鳥は』/千早茜 〇

これほど感想が難しい作品は、久しぶり。千早茜さんの描く現代奇譚・『夜に啼く鳥は』は、八尾比丘尼の末裔であるという〈蟲宿しの一族〉の長である「御先(ミサキ)」とその一族の物語。悲しくて、美しくて、終わりが来ない日々と永らえられない命が背反する切なさ。・・・ううむ、具体的な感想が、なかなか思い浮かばない…難しい。 昔々、とある海辺の村に流…
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『おばちゃんたちのいるところ』/松田青子 ◎

松田青子さんは、以前『スタッキング可能』を読んだ時に、なんだかゾワゾワと落ち着かない気分になった作家さん。 でも、本作『おばちゃんたちのいるところ』は、書評を目にしたときに「これはスカッと面白そうかも!」と感じました。そして、大正解。ニヤニヤ、うぷぷと笑いながら、楽しく読ませていただきました! まあ、最初は「あれ~?思ってたより…
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『我ら荒野の七重奏』/加納朋子 〇

『七人の敵がいる』の続編。 陽子、相変わらずブルードーザー過ぎますよ・・・。読んでてヒヤヒヤするわ~。 ホントにもう、加納朋子さん、心臓に悪いですよ、この作品・・・。 中学生になった息子が入った「吹奏楽部」、その親の会での陽子の奮闘を描いた『我ら荒野の七重奏』は・・・いやいやホント、大変でした。読んでて頭抱えたくなった瞬間、何度も…
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