テーマ:〈ひと〉と〈機械〉の狭間で

『クララとお日さま』/カズオ・イシグロ ◎

カズオ・イシグロさんって、読むのに気力と脳の活用エリアを必要とする作家さんなんですよね、私。難解である、というのとはちょっと違って、なんだろう・・・彼の作品の醸し出す〈郷愁〉に共感を覚えながらも、何かちょっとしたボタンの掛け違いを意識してしまうような・・・。そんなふうに色々と考えてしまって、ノーベル文学賞の受賞第1作である本作『クララと…
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『ラギッド・ガール ~廃園の天使Ⅱ~』/飛浩隆 ◎

『グラン・ヴァカンス ~廃園の天使Ⅰ~』の第二弾。前作は一つの区界の崩落の1日を絶望をつぶさに描いた長編でしたが、本作は前作の前日譚など外伝的短編集。飛浩隆さん描く、〈数値海岸(コスタ・デル・ヌメロ)〉にまつわる物語、『ラギッド・ガール ~廃園の天使Ⅱ ~』。 多重現実・仮想現実・電子データの活用など様々な技術が非常に発展したリアルの…
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『グラン・ヴァカンス ~廃園の天使Ⅰ~』/飛浩隆 ◎

飛浩隆さんの『グラン・ヴァカンス ~廃園の天使Ⅰ~』 。私の〈読みたい本リスト〉のメモに、「AI達が封じられた、VR世界の崩落の一日」と書いてあって(このメモ書いたのがいつかも思い出せない・・・)、たぶん私は〈ひと〉と〈機械〉の狭間で揺れ動く物語的なものを期待していたと思うのですが、揺れ動くどころか、本書のAI達は確固とした個性や感情や…
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『夢みる葦笛』/上田早夕里 ◎

新聞の書評か何かで、「あ・・なんか私の好みに合いそう」と〈読みたい本リスト〉入りさせていた、上田早夕里さんの短編集・『夢みる葦笛』。想像以上に、私の感傷的な嗜好に寄り添ってきました!!他の作品も読んでみたくなりますねぇ。遠い未来で、並行世界で、はるかかなたの宇宙の先で、〈異なる存在〉と交流し影響を受ける〈ひと〉の物語たち。ファンタジーと…
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『機巧のイヴ ~新世界覚醒篇~』/乾緑郎 ◎

いやぁ、スチームパンクっていいですよねぇ!重厚な雰囲気があるのに、登場人物たちの動きは鮮やかな活劇で。乾緑郎さんの『機巧のイヴ ~新世界覚醒篇~』も、とてもカッコよかった・・・!本作の物語は、前作『機巧のイヴ』 から約100年後の新世界大陸(アメリカを模しているらしい)の「万国博覧会」開催を巡って起こる様々な事態の中で、動かざる機巧人形…
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『ロボット・イン・ザ・ガーデン』/デボラ・インストール ◎

読書レビューサイト【トドの部屋】todo23さんからお勧め頂いた本作、『ロボット・イン・ザ・ガーデン』。機械技術がかなり向上し、家事アンドロイドなどが普及している世界設定で、ダメダメ大人な主人公・ベンとロボットのタングが旅をしながら成長していく物語だったのですが、とても面白かったです。著者・デボラ・インストールさんはイギリスの方なのです…
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『エクサスケールの少女』/さかき漣 〇

あら~?なんか、思ってたのと違うなぁ・・・。 人間とAIの未来を描く、という書評に惹かれて読み始めたんですけど、なんか、凄くもったいない感じが・・・。 日本からシンギュラリティを起こそうとする最高の頭脳を持つ青年と彼が手にした最高の環境、不可思議な体質の少女、日本古代神話とのかかわり、AIやAGI(汎用人工知能)の発展、人間の欲とそ…
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『図解で分かる14歳から知っておきたいAI』/インフォビジュアル研究所 ◎

次男が図書館から借りてきた、『図解で分かる14歳から知っておきたいAI』をちょっと読み始めたら、ハマってしまいました。私、ロボットとかAIって、これからの将来に大きく影響を及ぼすものだと思っていて、結構興味はあります。といっても、理解して使いこなすようになりたいとか、自分で開発に関わりたいとかじゃないんですけどね(笑)。インフォビジュア…
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『プリズムの瞳』/菅浩江 ◎

菅浩江さんの描く〈人〉と〈ロボット〉の物語は、郷愁と淋しい温かさに満ちています。本作『プリズムの瞳』に登場する〈ピイ・シリーズ〉というロボットたちは、ただそこにいて「絵を描く」だけの存在であるにもかかわらず、彼らに関わる人間たちの「己の弱さ」を自覚させてしまう。〈人〉と〈ロボット〉の関係性の曖昧さが切ない、少し未来の物語。 文庫版で4…
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『機巧のイヴ』/乾緑郎 ◎

江戸時代のような設定の世界の、天府(将軍のいる都市)。十三層の巨大遊郭のあるその街で、機巧師・釘宮久蔵とその屋敷に住む伊武という女、そこへ出入りする元・公儀隠密・田坂甚内、彼らの迫る秘密とは・・・・。新聞の書評か何かで見かけた乾緑郎さんの『機巧のイヴ』、ミステリーに分類されるそうですけど…、え?ミステリー?どっちかって言うと、スチームパ…
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『五人姉妹』/菅浩江 ○

菅浩江さんの描く、美しくて切なくて、淋しい優しさに彩られた、いつか訪れるかもしれない未来の世界。〈ひと〉と〈機械〉の狭間を漂い、人工知能と融合し、〈自分〉を探して喜びと悲しみを経験する〈もの〉たち。表題作『五人姉妹』を含む9編、それぞれの世界が孤独と共に広がっていきます。 菅さんの物語って、安定しているなぁ。いい意味で、意外な展開で裏…
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『アイ・アム I am. 』/菅浩江 ◎

切なさの名手、菅浩江さんの作品はいつも、淋しい優しさに満ちている。個体としては確固として存在しながらも、〈ひと〉と〈機械〉の狭間で揺れるものたち。『アイ・アム I am.』も、自分は機械なのか人間なのかを迷いながら、自らの存在を確かなものにしてゆく〈もの〉の物語。 看護ロボットとして目覚めたミキ。彼女を〈機械〉として扱う者、〈人間〉と…
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『雨の檻』/菅浩江 ○

以前、菅浩江さんの『カフェ・コッペリア』を読んだ時、空蝉さんにお勧めいただいた作品です。人間そっくりのロボットや世代型宇宙船などが出てくる、未来の話なのに何故か、郷愁漂う優しい物語達。 美しく、愁いを含んだ未来を描いた短編集、『雨の檻』。初版は1993年とのことですが、物語そのものに違和感や古臭さは感じられないです。多分、7編の物語の…
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『カフェ・コッペリア』/菅浩江 ○

恋愛話をする個室のある『カフェ・コッペリア』。話を聞いてくれるのは開発中のAI(人工知能)あるいはAIを装った生身の人間。AIの学習機能向上実験のためのこの店で、AIはどのように進化してゆくのだろうか・・・。「せつなさの名手」と謳われる菅浩江さんですが、初読みです。そしてそんな通称を科せられる作家さんのマジックに惑わされ、心地よく世界を…
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『いのちのパレード』/恩田陸 ○

水無月・Rにとって‘しんしんと怖い‘、恩田陸さんです。奇想短編シリーズということで、いろいろな趣向を凝らした短編がずらり。私のイメージ通り‘しんしんと怖い‘ものもあれば、ほんのり暖かい小編もあり、神秘的に美しい物語ありと、いろんな奇想が詰まった、バラエティ豊かでしたね、『いのちのパレード』。 15篇の物語が、バランス良く配置されていま…
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『銀色の愛ふたたび』/タニス・リー ○

タニス・リーの代表作(と勝手に水無月・Rが思っている)『銀色の恋人』の続編です。と言っても米国での刊行は24年の間が開いています。日本での刊行はどうなんですかね。水無月・Rが最初に読んだタニス・リーが『銀色の恋人』でしたから、少なくとも20年ぐらい前には日本で翻訳出版されてたと思われます。今回、ハヤカワ文庫から『銀色の恋人』(再版)・『…
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